コロナ脱した中国経済、二つの課題

中国はコロナパンデミックからいち早く回復した国と認識されているが、経済では2つの問題に頭を抱えている。

原材料価格が高騰するなか、価格に十分転嫁できていないという問題がひとつ。

もうひとつが、工場での労働者が不足しているという問題だ。

中山市にある厨房換気装置メーカー、シリワンエレクトロニクスアプライアンスは、新規受注を一時的に停止した。金属、ガラス、スイッチ等のコストが大幅に上昇したことを受けて、4月以降赤字経営を続けているためだ。

同じく中山市にあるガラス工場、シンジャリアンによると、原材料コストが10%上昇したにもかかわらず、価格に転嫁できたのは5%のみ。コスト上昇分を全てはカバーできていないと嘆く。

コスト増加の理由のひとつに、中国政府が2060年までに達成すると掲げたカーボンニュートラル、CO2削減政策がある。中国当局は高汚染工場での生産を停止または制限しており、コスト押し上げの要因になっている。

2つ目の労働者不足。

コロナの影響もあってか、中国では工場での勤務を敬遠する人々が増えてきている。とりわけ密な環境になりがちな中国国内の工場は、特に若者にとっては魅力的に映らないようだ。密な工場勤務よりも人と接することの少ない配達員を希望する若者が多いという。

対策として工場労働者の待遇改善が図られているが、効果は限定的なようだ。広東省のアルミニウム成形会社は今年に入り労働者の給与を10%アップさせた。にも関わらず、工場では70人分の労働者が不足しているという。

新型コロナ感染リスクを恐れ、沿岸部の工場に出稼ぎに来るよりも、故郷に留まろうとする若者が増えている。

コロナ禍から抜け出したとはいえ、経済の完全復興はまだ遠そうだ。https://www.wsj.com/articles/chinese-factories-delay-new-orders-as-costs-rise-risking-global-supply-shortages-11622543400

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