米アマゾン「FedExは使わないで!」

米アマゾンはアマゾンを利用して商品を販売する出品者に対し、FedExの国内配送サービスを利用しないようメールで通知した。

アマゾンで販売されている商品のうち、アマゾンが責任をもって配達するのを FBA(Fulfilled by Amazon)、出品者が責任を持って消費者に配達するプログラムを SFP(Seller Fulfilled Prime)と呼んでいる。今回の一件は SFP の話。

アマゾンには、出品者にプライムバッジというものを付与する制度がある。アマゾンが定める一種の優良格付けで、出品者がプライムバッジを維持するためには「2 Day デリバリー」を遵守しなければならない。これは、オーダーを受けてから2日以内に配達を完了するという条件だ。

購入者はトラブルを回避するため、なるべくプライムバッジを持つ出品者から商品を買う。

それがこのところ、FedEx を利用した SFP  が 2 Day  を超えていることが多いというのだ。

FedEx もそれを認めつつ「物量が増加する状況下、FedEx の持つキャパシティを活用してベストなルートと時間帯を選び、最善な配送に努めている」と弁明している。

ShipMatrix 社の調べによると、11月1日から14日の間の On-Time 率は

FedEx 96.0%

UPS 97.2%

USPS 97.2%

となっている。ShipMatrix  の創設者 Jindel 氏は、「物量が増えている現状を考慮すれば、3社とも非常に良い結果だ」と述べる。

一方、物流業界誌「Parcel Operation for Transportation Insight」の Vice President トッドベンジ氏の見方は異なる。「2019年に比べて FedEx も UPS もパフォーマンスが落ちている。特に FedEx の On-Time 率は UPS に比べて悪い」と指摘。「昨年と比較して、FedEx の配送は約半日多くかかっている。On-Time 率は4%ダウンして、90%前半のはず」と分析する。

海外からの品物の配送にも遅れが出ている。

LJM グループのトーマスアンダーセン氏は FedEx のパフォーマンス低下について「遅延の要因のひとつは海外からの貨物。特にアジアからの物量が急増したことにより、アメリカ西海岸のコンテナ船や航空機からレールとトラックへの繋ぎの部分でボトルネックになっている」との見解を示した。

理由は何であれ、FedEx の On-Time 率が悪化していることに変わりは無い。コロナパンデミックが続くなかでの流通動向は、世界最大手の物流企業でも読み難いようだ。

Amazon Restricts FedEx for Seller Fulfilled Prime

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